人は、生理的未熟児と言われるように、大人の庇護のない環境では生きていくことができない、ほとんど無力の状態でこの世に生を受けます。やがて人は、座り、立ち、そして歩き出し、そばに大人がいないとほんの少しの時間も過ごすことのできなかった状態から、一歩また一歩とその庇護の下から離れて自分の世界を広げていくのです。その間には不安もあるでしょう。辛く悲しいこともあるでしょう。道がわからなくなることもあるでしょう。
私どもの活動は、こうしたお子様たちの成長過程のほんの少しの時間を共有させていただくことになります。
「それいゆ」とはフランス語で太陽を意味します。「明けない夜はない」「止まない雨はない」ように、困難な状況の後に、太陽は必ず万物にその暖かな光を届けます。生活環境の変化とお子様の成長、この劇的な時の流れの中にあって、あたたかく見守る太陽のような存在でありたいと私たちは考えております。未来に向かって歩いているお子様たちの背中をそっと押し、道を探しあぐねているお子様には道を照らし、立ち止まっているお子様には手を差し伸べられるような存在となれたら幸いです。